【初心者向け】日帰り・小屋泊登山に必要な登山装備まとめ

登山装備

登山を始めようと思ったとき、どのような装備が必要なのか?何を買えばよいのか?
と悩むかと思います。そこで、日帰りや小屋泊に必要な基本的な装備とその用途、選び方を解説していきます。
ぜひ初心者の方は装備をそろえる参考にしてください!

登山のもちものリスト

登山に必要な装備をリストにまとめました。もちろん登山スタイルによって必要なものは変わってきますので、この一覧をベースに自分でアレンジしていきましょう。

基本装備 登山靴 服装 アンダーウェア
ザック ベースレイヤー(肌着)
レインウエア ミドルレイヤー(中間着)
ヘッドランプ・予備電池 アウターレイヤー
水筒 パンツ
行動食 靴下
日焼け止めクリーム  
時計  
保険証、身分証明書 状況に応じて or あったら便利なもの ストック
お金 スパッツ
登山計画書 軽アイゼン
筆記具 手袋
ナイフ ダウンジャケット
ザックカバー
コンパス サングラス
地図 ヘルメット
トイレットペーパー ツェルト
ライター カメラ
医薬品 コンタクト
非常用セット モバイルバッテリー
携帯電話  

基本装備のかんたんな解説

登山靴

登山靴は、登山をする上で最も重要な装備ですので、まず最初に用意しましょう。
普通のスニーカーとの違いは、
・ソールが固いため、特に険しい山道で歩きやすく疲れにくい
・足首が安定し、捻挫やバランスを崩すなどのリスクが減る
・防水性のものが多く、雨に強い
などがあります。

靴はメーカーにより形が異なるため、有名メーカーというだけで決めずに、必ず試着して自分の足に合ったものを選びましょう!

ザック

ザック(登山界ではリュックをザックと呼びます)も重要な装備です。
普段使いのリュックと比べ、肩だけでなく腰のベルトで背負う構造になっており、また背負ったときのバランスやフィット感が良いため長時間背負っても疲れにくいです。

容量はL(リッター)で表記されており、
日帰り:20~25L
小屋泊:25~30L
くらいが目安です。自分のスタイルが定まっていないうちは、大は小を兼ねる精神で30Lくらいをおすすめします。
軽いハイキング程度の登山であれば、普段使いのリュックでもOKです。

レインウェア

レインウェアは、山の天気は変わりやすいというように、天気予報が晴れであっても必ず持っていきましょう。風が強いときにはウインドブレーカーの役割も果たすため、晴れでも使うことがあります。
登山ではジャケットとパンツに分かれたセパレートタイプを使用します。ポンチョタイプは避けましょう。
高価なものほど動きやすく、防水性・透湿性が高く快適です。快適性を求めなければ、上下で1万円くらいが最低価格でしょうか。

日が暮れるまでに下山する予定であっても、ヘッドランプは持っていきましょう。万が一下山が遅くなったり、遭難した場合、山の夜は真っ暗になります。
スマホのライトで代用できそうに思いますが、落とすリスクある、片手が塞がり危険、緊急連絡手段として使うためバッテリーがもったいない、などの理由からスマホのライトを頼りにするのはやめましょう。予備電池も併せて持っていくと安心です。

水筒

こまめな水分補給は登山で非常に重要です。水筒の形状はハードタイプとソフトタイプがありますが、私はいつもソフトタイプのプラティパスというものを使用しています。容量は2.5Lのもの。理由は、軽量でかつ量が減った時にかさばらないからです。
ただ、こだわらなければペットボトルでも十分代用できます。

行程により適切な水の量は変わりますが、夏に1日中歩くのであれば、私は2Lは持参しています。緊急時のことも考え、少し多めに持っていくことをオススメします。

行動食

登山では昼食をしっかり摂るのではなく、休憩時間にちょこちょこ食べてエネルギー摂取することが多いです。
選ぶポイントは、
・かさばらず軽量であるもの
・重量に対するカロリーが高いこと
・疲れていても食べやすいこと
私が無雪期に持っていくものは、おにぎり、ミックスナッツ、ラムネ、ポテチ、エナジーゼリー、アメ
などです。

とはいえ、軽い登山である場合は、あまり考えず食べたいものを持って行ってOKです。
お弁当でも良いですが、雨が降って来ても大丈夫なように準備しましょう。

日焼け止めクリーム

日焼けは体力を奪うため、必ず塗りましょう。シミにならないためにも。

時計

必ず防水性のものを。登山用の定番は、カシオのプロトレックか、SUUNTOの腕時計です。
安いものでも十分ですが、ハイスペックなものは標高や気温、方角などが測れます。

保険証、身分証明書

万が一のために。コピーでもOKです。

お金

予定外にお金を使用するケースもありますので持っていきましょう。私は安くて軽量なため、ジップロックに直接入れて持っていきます。
アウトドア用の財布もあります。

登山計画書

登山計画書は、山行メンバーの個人情報、予定コース、装備、緊急連絡先などを記載します。自分で持参するだけでなく、所轄の警察署や家族に提出も忘れずに。事故にあったとき、第三者に計画を把握してもらっていることは重要です。

筆記具

山行記録をメモしたりするのに使用します。

ナイフ

緊急時や料理に使用します。私はVICTORINOXの十徳ナイフを使用しています。

遭難した際に、自分の場所を知らせるために使用します。

コンパス

方角を確かめたり、地図と合わせて現在地を把握したりするのに使います。最近ではスマホのGPS機能で簡単に位置を把握できますが、コンパスと地図のアナログ技術と併用して使うことをオススメします。

地図

初心者におすすめなのは、「山と高原地図」。地形だけでなく、コースタイムや山小屋、水場などの情報が載っています。
本格的な登山であれば、国土地理院発行の1/25,000地形図のほうが地形が把握しやすいので向いています。WEBでも見ることが出来ます。

トイレットペーパー

用を足す以外にも、ティッシュとしても活用できます。
・ダブルではなくシングルタイプものを
・新品ではなく、必要な分だけ
・芯を抜いてつぶした状態で
・濡れないようにジップロックに入れて
持っていきましょう。

ライター

ライターは「電子式」と「フリント式」ものがあります。
電子式  :カチッと押すだけで放電させて点火させるもの
フリント式:回転式のヤスリを回して火花で点火させるもの
登山においては、電子式は気圧の影響を受けて着火しづらくなるため、断然フリント式が良いです。

医薬品

ばんそうこう、胃薬、鎮痛剤、解熱剤など。

非常用セット

遭難した際に使用するものです。私は以下のものをいつも持っていきます。
・非常食       ・固形燃料
・テーピング     ・三角巾
・サバイバルシート  ・ろうそく

携帯電話

緊急の連絡やGPS機能を利用する、写真を撮るなど。登山地図アプリを事前に入れておくと便利です。
山の中は電波が悪く電池の減りが激しいので、使うとき以外は電源を切る、機内モードで使用するなど気を付けましょう。

服装の解説

山の服装は、速乾性に優れていて運動しやすいかどうかがポイントです。
また、気温や天候、運動量の変化に対応するため、重ね着が基本となります。

アンダーウェア(下着)

アンダーウエアは、速乾性重視でポリエステル100%の化学繊維のものにしましょう。

トップス

トップスはベースレイヤー(肌着)、ミッドレイヤー(中間着)、アウターレイヤー(防風、防水)の3レイヤーが基本です。
・ベースレイヤーは、汗を吸収し発散するため、ポリエステルもしくはメリノウール素材のTシャツ。
・ミドルレイヤーは、保温しつつ速乾性のあるフリース。
・アウタレイヤーは、レインウェアで代用。
おおよそこのようなレイアリングがおすすめです。

パンツ

パンツも、速乾性のある化学繊維のあるものが良いです。ジーパンや綿のパンツは避けましょう。伸縮性のあるものであれば足を上げやすいため尚よいです。

足元の枝などから保護するためにはロングパンツが最も良いですが、厳しい登山でなければスカートやハーフパンツでもOKです。自分のテンションのあがる服装にしましょう!

靴下

やや厚めのウールのソックスが登山には向いています。足への衝撃を和らげるために厚めにし、乾きやすくするため綿ではなくウールを選択します。

はじめのうちはありものでもOK

登山用のウェアは高機能で快適ですが、すべてをそろえるとお金がかなりかかります。お金に余裕がなかったり、登山を続けるかどうかわからなければ、まずは家にあるスポーツウェアで山に行きましょう。化学繊維のもの(ポリエステル)であれば、基本問題ありません。

状況に応じて or あったら便利な道具の解説

必須装備ではないものの、必要に応じて使い分ける装備を解説していきます。

ストック

登山はストックを使っているイメージが強いと思いますが、必須装備ではありません。足腰への負担の軽減や、転倒防止に役立ちますので、膝が悪かったり金銭的に余裕があればそろえましょう。
2本のタイプと1本のタイプがありますが、2本のほうがバランスを取りやすいためおすすめです。

スパッツ

スパッツは足首をカバーして雪や雨、砂などが靴の中へ侵入するのを防ぐために使用します。雪山では必須ですが、無雪期ではなくても問題ありません。(私は夏に使ったことはありません。)

軽アイゼン

軽アイゼンは、雪渓歩きなどちょっとした雪の上を歩く際に滑りにくくするための道具です。雪山で使う本格的なアイゼンは爪が12本あるのに対し、軽アイゼンは4~6本ほどです。
個人的には、軽アイゼンは機能が中途半端なので、重要度は低いです。アイゼンがないと危険なほど雪があるところに行くなら、しっかりしたアイゼンを買ってしまったほうが良いと考えています。

手袋

岩場での手の保護や保温のために使用します。標高の高いところや少し寒い時期に行くときに持っていきましょう。

ダウンジャケット

寒い場所での休憩時や、山小屋で使用します。寒さに弱くなければ、ユニクロのウルトラライトダウンでもイケます。

ザックカバー

ザックを雨から守るためのカバーです。ザックカバーを持っていない場合でも、ザックの中身をきちんと防水していれば大丈夫です。

サングラス

日差しが強いときに紫外線から目を守るために使用します。雪のあるときは反射光が強いため必須です。

ヘルメット

落石や滑落の危険性が高いところで着用します。初心者の行くような山であれば、必要ありません。

ツェルト

非常時に使用する簡易テントです。

カメラ

防水で堅牢なものが良いです。写真は山行記録としても使えます。

コンタクト

コンタクトの方は、万一のために替えがあるとよいです。

モバイルバッテリー

基本的には重量アップになるため持っていきませんが、1泊2日以上のときや、スマホで写真をたくさん撮りたい場合は持っていくのもアリです。

どんなふうに装備を揃えていくか

ここでは登山に必要な装備を紹介してきましたが、すべてをいきなりそろえる必要はありません。まず最初にそろえてほしいのは下記4点です。
・登山靴 ・ザック ・レインウエア ・ヘッドランプ

ないものは他のもので代用したりして、まずは山に行ってみることをおすすめします。実際に山に行くことで自分の登山スタイルや、山での動き方がわかってきます。そのうえで、個々で判断して装備を選んでいくことが大切だと思うからです。

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