最近、登山ウエアの中でブームとなっているものの1つ、「メッシュアンダーウエア」。ベースレイヤーのさらに下に着て、汗による不快感や汗冷えを防ぐことのできるというもの。今回は、そんなメッシュアンダーウエアの中で最も評判の良い、ミレーの「ドライナミック メッシュ」を山で使ってみた感想をお伝えしたいと思います!
普通の速乾ウエアだけでは汗冷えは防げない
肌に直接着るウエアに求められる機能は、汗を吸水、拡散し速乾させることと、体温を保温することです。普通の速乾ウエア(ベースレイヤー)でもこれらの機能はありますが、例えば休憩中に、風に吹かれたら汗が冷えて一気に寒くなるという経験は多いのではないでしょうか。普通の速乾ウエアだけではどうしても汗が肌に触れて、汗冷えを起こします。これは、夏冬問わず付きまとう問題です。
そこで、速乾ウエアの下にさらにメッシュのアンダーウエアを着ることで、この問題を解決できます。メッシュアンダーウエアが、汗をすばやく吸い上げ、上の速乾ウェアに移行、拡散させます。すると、汗で濡れた速乾ウエアが肌に直接触れるのを防ぎ、汗冷えを防ぐことが出来ます。肌を常にドライに保つことが出来るため、「ドライレイヤー」とも呼ばれる理由です。
また、メッシュの網み目が大きいものであれば空気の層が生まれ、夏は通気性、冬は保温性をより高めることが出来ます。
ドライナミック メッシュを購入!その使用感
私が購入したのは、
ドライナミック メッシュのノースリーブ サイズ:S/M
夏山で着る際には、半袖の速乾ウエアの下に着ることになりますので、アミアミの袖がチラチラ見えると嫌なので、ノースリーブにしました。サイズは、普段の服がMサイズなため、S/Mを選択。体にフィットさせる設計で、生地にストレッチ性があり体にピタっとします。着心地はやや圧迫感を感じましたが、長く着ているとそれほど気になりませんでした。あまりゆったりしたサイズだと、ムラなく汗を吸い上げる効果が薄れるとのこと。
さらに、生地をよく見ると縫い目が全くありません。肌に直接触れるものなので、嬉しいポイントですね。
実際に7月の鹿島槍ケ岳への登山で、メリノウールのTシャツの下に着てみました。すると、登りで汗をかいてもTシャツが肌にくっつくような感じはなく、山頂で風が吹いても体が急に冷やされるようなことはありませんでした。また、メッシュによって登山中に動きが窮屈になることもなし、2泊3日でもニオイも特に気になることなし。
肌触りが良いけど速乾性がポリエステルには劣る、メリノウールTシャツと特に相性が良いと感じました。
デメリットとしては、温泉などでアミアミの姿を面前にさらす恥ずかしさ(^^;)
あとは、肌にピタっとしているので、脱ぐときにコツがいります。女性のTシャツの脱ぎ方(腕を交差して、下から引っ張り上げて脱ぐやつ)だとスムーズです。
他のメッシュウエアとの違い
今回紹介したミレーの他に、メッシュウエアはファイントラックのドライレイヤーが有名です。
違いとしては、まず素材。ミレーがポリプロピレンなのに対し、ファイントラックはポリエステルを使用しています。ポリプロピレンのほうが速乾性はやや劣りますが、疎水性なため水分を保持しにくく、水分を吸いあげ拡散するのに適しています。
また、ミレーはファイントラックに比べて、かさ高のあるメッシュ生地になっています。このかさ高によって、濡れた速乾ウエアと肌の間に空間が生まれやすく、肌にくっつきにくくなっていると感じます。
まとめ
今回は、ミレーの「ドライナミック メッシュ」を紹介しました。細部まで作りがしっかりしていて、汗冷え対策には最適解なのではないでしょうか。アミアミへの抵抗感を押しのけて、ぜひ試してみて下さい!
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