阿弥陀岳北稜 2021/1/16-17

山行記録

1月中旬に所属している山岳会の方と2人で阿弥陀岳北稜に行ってきました。本当は1日目に石尊稜、2日目に阿弥陀岳北稜という予定でしたが、1日目は取付き到着が遅く、また天気も悪かったため登攀は中止にしました。
阿弥陀岳北稜のクライミングセクションは2ピッチのみで、また技術的にも易しいルートなので、八ヶ岳のバリエーションの中でも初心者の最初の1本としてオススメです!

【コースタイム(休憩含)】
1日目(7時間00分):5:00美濃戸口→9:30行者小屋(テント設営30分)→11:00石尊稜取付(登攀中止)→12:00行者小屋
2日目(7時間00分):6:30行者小屋→8:45北稜岩稜帯取付→10:00阿弥陀岳→11:00行者小屋(テント撤収45分)→13:30美濃戸口

<1日目>

前日金曜日に美濃戸口まで移動して、テント泊。朝も早いので晩酌もほどほどに就寝。ただ、このとき八ヶ岳の寒さを舐めておりあまり着こまずに床に就く。これが、本当にミステイクでした…。

朝4:00に起床。冬の八ヶ岳は登山口付近でもなかなか寒く、着こまなかったせいであまり寝れずやや寝不足気味に(^^;)
暗がりの中、5:00頃に美濃戸口を出発し南沢経由で行者小屋を目指す。

寝不足のせいか、なかなかペースが上がらず。行者小屋まで4時間以上かかってしまいました。こんなに時間かかったのは初めてかもしれません。

行者小屋にて コロナ禍ということもあり人は少なめ

天気が悪くなってきて、時間もあまり無いなーと思いつつ、とりあえず予定通り石尊稜の取付きに向かう。取付きまでは1時間くらいで、11時には到着。取付き付近は急な草付きでダブルアックスがないとやや不安な感じでした。ここで、取付きに偵察に来た2人組に出会う。彼らはその日は偵察のみで、登攀は明日にするとのこと。天気も悪いしけっこう長いルートだから今から登るのはやめたほうがいいとアドバイスされる。
ご一緒した方はアルパイン初心者なので、無理も出来ないと判断し、石尊稜の登攀は中止にして、行者小屋まで戻りました。時間を持て余してしまったので、お酒を飲むのと寝るのとをひたすらしながら、1日目を終えました。

<2日目>

2日目は5:00起床、6:30頃に行者小屋を後にします。行者小屋から赤岳方面に向かい、途中の分岐から北稜方面の谷に進む。

谷から阿弥陀岳を望む

その後、谷をしばらく詰めていきましたが、一本南の谷に入ってしまったようで、無理やり右側の尾根を越えて北稜に取付きました。ひざくらいのラッセルでしたが、途中で学生山岳部の方と合流しラッセル泥棒させてもらいました(^^;)

稜上に乗る

そのまま北稜を登っていき、上部岩稜帯には8:45に到着。岩稜帯には学生チームが先に到着したのですが、人数多くて時間かかるので…ということで先を譲ってもらいました。ラッセルしてもらったのに登攀は譲ってもらうなんて申し訳ないと思いつつ、登攀を開始します。

1P目は岩稜左側から取付く。そのまま左上しながら緩傾斜を少し登ると終了。

岩稜取付き 岩稜を左側に回り込んだところが取付き

2P目は正面の岩を5mほど登り、登攀終了。なんともあっけなく終わりました。カムなども持っていきましたが使用することなく、中間支点はアルパインヌンチャク2,3個くらいで十分という感じでした。一緒に行ったIさんも、「初心者ながら、物足りない…」という感じでしたが、アルパイン入門としてはいいのかな、と思いました。

2P目 終了点にはボルトがある

登攀が終了したら、少しだけ登ると一般道に合流しすぐに阿弥陀岳山頂10:00到着。天気は、まあまあという感じ。

阿弥陀岳山頂にて

雪崩の心配もなさそうだったので、下りは中岳のコルから谷を一気に下りて行者小屋に戻りました。行者小屋でテントを撤収し、13:30頃に美濃戸口に下山。

今回、石尊稜には登れず若干物足りない感はありましたが、北稜だけでも登れてよかったです。またいつか石尊稜にリベンジしたいと思います!

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